机の上で手軽に星々を見ることができる小箱です。明るい円形部分のサイズが直径50mmです。
星座が印刷されたプレートは差し換えることができ、後ろのスペースにストックできます。黄道12星座分を作成しました。単3電池×3本をセットしスイッチを入れるだけの簡単操作です。
Starlight Frame更新しました。
LEDの数を追加して全面明るくなりました。原板には少し雲を入れています。
専用のプリント基板を設計することで配線の手間を軽減しています。基板の製作はSeeed Studio のFusion PCBを利用しました。
Starlight Frameを更新し色の表現ができるようになりました。
原板は透明のアクリルにUVプリンタで印刷して作成しました。黒い部分(上空、山や草)、青い部分(地平付近の空)を印刷しています。星は印刷せず透明のまま残しています。バックライトを星の部分は透過、青い部分は半透過、黒い部分は遮光することで明るさを調整しています。
全体の明るさのバランスを取るのが難しかったですが何とかまとめることができて良かったです。表現の幅が広がったのでいろいろと試してみたいと思います。
すわのね(長野県下諏訪町)の見学、オルゴール組立体験をしました。
アンティークオルゴールから現在のものまで歴史にそって見学しました。昔のオルゴールが今も動くので試聴することもできました。コンサートホールではオルゴールと映像、役者さんによる劇もあり面白かったです。
組立体験ではオルゴールの機械部の組立とケースへの取り付けをしました。
回転ドラム(メロディの突起がついた円筒)と振動板(突起に弾かれて音がでる)の噛み合わせが少しずれるとリズムや音色が変わってしまうので何度も調整しながら組立てました。調整が終わると機械部をケースに取り付けて完成です。ケースに取り付けることで音量が得られます。実際に組立てることで仕組みや繊細さがよく分かりました。
Starlight Frame 更新しました。
筐体はハガキサイズの木の箱です。机に置いて飾ることができるくらいの大きさにしました。星の原板は製版フィルムを使い、天の川の微細な星々まで表現しました。
原板は簡単に差し替えできるようにしています。また部屋の明るさに合わせてつまみを調整することで、星の明るさを変えることができます。
今後は色の表現を追加していきたいと考えています。
LEDで輝く星々を飾る額を製作しています。
星の原板はレッザーカッターで厚紙に穴を開けて作成しました。レーザー加工はMakers’ Base を利用しています。講習を受ければ自分で機材を操作できるので、好みに合わせてパラメータの微調整をすることができます。光源にはLEDを用い、半透明アクリルで光を拡散させています。
まだ製作途中なので、今後天の川、夕景などの表現方法を考えて試してみようと思います。
渋谷Loft&Fabへ行きました。Loft&Fabは、Loft/無印良品の商品にレーザーカッターやUVプリンタで加工することができる工房です。今回はUVプリンタを使ってクリップスタンドに星座をプリントしました。
Loftで購入したクリップスタンド(黒)と、星座の透過pngデータを持ち込みました。黒いモノに直接透過データを印刷すると暗くなってしまうので、スタッフの方と相談して白/黒/透過の3層で印刷することになりました。データの色調整後プリンタへセッティングして印刷です。印刷自体は数分程度で完了しました。
データの調整やセッティングは基本的にはスタッフの方が進めますが、任せきりではないので自分で作っている感覚がありました。商品が持っている良さ、自分で作る良さが組み合わさったものになりよかったです。
・Loft&Fab User's Gallery にて作品が紹介されています。
天空のキャンバスKAGAYA星空アート展(北海道 北網圏北見文化センター)に行ってきました。
到着初日は展覧会関連イベントとして開催された美幌峠での観測会に参加しました。KAGAYAさんの解説で星空観望をしました。北極星の高度が高く、北海道に来たことを感じました。一通りの解説の後、KAGAYAさんは初心者の方に熱心に撮影指導されていました。50人以上でのにぎやかな観測会でした。
翌日は展覧会です。KAGAYAさんのこれまでの様々な作品がまとめて展示されています。映像作品については見たことがあるので、絵画を中心に鑑賞しました。キャンバスへ出力されることで絵の深み・立体感が際立っていました。会場ではKAGAYAさんによる作品紹介の時間があり、特にCelestial Exploring シリーズに込められた未来の地球への思いは印象的でした。
また面白い展示として富士プロジェクションジオラマがありました。地形データを元に作成された富士山の白色模型にプロジェクションマッピングをして、時間が移り変わっていく様子を再現したものです。スマートフォンで手軽に撮影できるように工夫されていました。
2日間の短期間ではありましたが他にもたくさんのことがあり、書ききれないくらいとても内容の濃いものとなりました。機会を見つけてまたいろいろなところへ出かけてみたいと思います。
ハワイ島マウナ・ケア山頂のすばる望遠鏡の見学に行ってきました。日本からオアフ島(ホノルル)を経由しハワイ島へ移動し、マウナ・ケア(標高4000mを超える火山)へ向かいました。
山頂には十数個の望遠鏡が設置されており、すばる望遠鏡はそのうちの1つです。円筒ドーム形状の建物は、口径8.2mの主鏡を含む望遠鏡本体と観測装置全体を覆っているので想像以上に大きかったです。ドーム内では望遠鏡の集光の仕組みや可視光/赤外線観測装置について説明していただきました。
日中の見学後、夜はマウナ・ケアの中腹で天体観測をしました。ハワイは北半球ですが、緯度が低いため南十字、ω星団等を見ることができました。
火山を形成する地球の力とその頂上に望遠鏡を建設/運用する人の探究心の強さを感じました。すばる望遠鏡の見学についてはこちらをご参照ください(注意事項をよくご確認下さい)。
デジタルものづくりカフェ"FabCafe"で星座を彫刻したアクリルプレートを作成しました。彫刻にはレーザーカッターというデジタル工作機械を用いました。
星座をレイアウトしたIllustratorデータとアクリル素材(300×150×3mmのプレート)を持ち込み、レーザーカッターにセットして30分くらいで完成しました(レーザーカッターの設定はスタッフの方が調整して下さいました)。星空のデータは星空生成ツール"Star Layer"を用いて作成しました。
星空のデータは非常に細かくやや特殊なデータなのでうまく加工できるか心配でしたが、事前にスタッフの方が親切に相談に乗ってくださりきれいに加工することができました。今回は実験的に簡易なものを作りましたが、アクセサリやコースターのような小物類等いろいろなものを作ることができると思います。また何か試してみようと思います。
Maker Faire Tokyo 2012 に出展したプラネタリウムに製作メンバーとして参加しました。星を映す恒星投影機と映像を投影するデジタルプロジェクタを重ね合わせています。
技術展示なのでプラネタリウム番組を仕立てる必要がなく、シナリオ作成や音声収録などの作業はありませんでした。その分CG制作に集中できたので夕暮れの表現や風景の作成に注力しました。
今回初めて本格的に恒星投影機とデジタルプロジェクタを組合わせて、星景を表現してみました。低高度の星が山並みと重ならないように工夫しています。デモンストレーションとして分かりやすくするために天の川や流星は明るめです。
会場は日本科学未来館の会議室(遮光カーテンによる簡易暗室)で、多くのブースと並んで出展しました。プラネタリウムに関する詳細はpdf 資料をご参照ください。
第85回五月祭に出展したプラネタリウムに製作メンバーとして参加しました。
このプラネタリウムは半球ドームではなく、平面のスクリーンに星空を映し出します。地球儀を世界地図に展開するのと同じように、ある日時の夜空がスクリーン上に広がります。投影機は持ち運び・設置に便利な小型卓上の簡易なものですが、光学系にレンズを用いることでシャープな星像を実現しています。またデジタルプロジェクタと合わせれば多彩な表現が可能となります。
主な担当はデジタル合成、番組制作、恒星原板用プログラムでした。デジタル投影として、星座絵や流星・マゼラン雲などをプロジェクタで映しました。番組は"今夜(五月)の星空"と"南天の星空"の2本を用意しました。前者のシナリオ作成と両者の音声・映像編集を行いました。また恒星原板用プログラムは当サイトで公開している星空生成ツール"Star Layer Ai"を改変して使用しました。
作業がたくさんあったので大変でしたが、2日間で延べ900人以上の方に見ていただくことができました。今後さらに多彩な表現ができるようにデジタル投影部分を充実させていきたいと思っています。
かわさき宙(そら)と緑の科学館のリニューアルオープンに合わせて公開された MEGASTAR-Ⅲ FUSION の特別投影を見てきました。
メガスターは数百万の星を投影しているため、眼視できる6.5等までの数千の星々の隙間が微細な星で埋められており、明らかに他のプラネタリウムとは違います。実際の星空でも本当に条件の良い日は、背景に星が散りばめられているような感覚を抱くことがあります。それを可視化しているのがメガスターなのかもしれません。また微光星だけでなく明るい星の鋭い輝き、色・瞬きの表現にも力が入っていました。特に金星の輝きは強力でした。
最後にFUSION機能を少しだけ見ることができました。MEGASTAR-Ⅲの通常投影とは切り替えて使うようでした。FUSIONというのは光学とデジタルの融合という意味です。MEGASTAR-Ⅲ FUSIONでは、建物や山などに隠れている星のマスクが可能で、映像も星空も鮮明に映し出されていました。演出もその機能をうまく使ったワクワクするようなものになっていました。
星空解説としてのプラネタリウムの枠を超えて、これまでにない場面で投影されるMEGASTAR-Ⅲを見てみたいと思いました。
はやぶさ映画3作品のうちの2本目となる「はやぶさ 遥かなる帰還」を見てきました。打ち上げから帰還まで、はやぶさに関わってきた人々に焦点をあてた物語でした。
取材に力が入っていて、内之浦(打ち上げ場所)・相模原(管制室)・臼田(通信アンテナ)などの施設や細かい道具や用語まで再現されていました。はやぶさのモデルはかなり詳細に作られていました。丁寧な作り込みが全体に説得力を持たせることにつながっているように感じました。
作品の中では宇宙開発に関する様々な側面(単に技術的な面だけでなく)に触れられていたので、見る人によって何を感じ取るかは分かれると思います。研究者やエンジニアに限らず、何かを作りたい・表現したいものがある人にとっては共感あるいは刺激になる部分が多いと思います。
はやぶさプロジェクトが今後の宇宙開発にどのようにつながっていくのかが気になります。
投影機はカールツァイス・イエナ社 Universal 23/3型で1960年稼働開始の歴史あるプラネタリウムです。ドーム径は20mで投影機を囲むように座席が配置されています。
堂々とした存在感のある投影機が中心となってプラネタリウム空間が作られているという印象でした。投影性能は十分良く、特に月や夕暮れの表現が綺麗でした。
また説明などの際に映すプロジェクタは、南側だけでなく北側を見ている人のことも考えて2面投影するという配慮がなされていました。上映後に投影機の前で記念撮影をする姿が見られ、やはり投影機主体のプラネタリウムなのだと感じました。
「名古屋市科学館」http://www.ncsm.city.nagoya.jp
投影機は2011年春に導入されたファイバー式のカールツァイス UNIVERSARIUM Model IX です(新型導入までは明石と同時期に稼働開始したものでした)。
一般にプラネタリウムの星はのっぺりしがちですが、ファイバー式では光源から出た光が直接恒星原板の星の孔に導かれるため、35mという巨大ドームであるにも関わらず驚くほど明るくシャープな星像でした。(詳しくはこちら)
またデジタル投影は6台のプロジェクタを連動させたシステムとなっています。光学投影とデジタル投影が切り替わる場面では両者の星の位置がぴったり合っていました。
伝統的なプラネタリウムと最新のプラネタリウムを見ることができました。それぞれ見所があってどちらの科学館も多くの人が来場し賑わっていました。機会を見つけて他の科学館にも行ってみたいと思います。
初回ということでKAGAYAさん本人も来場されていて、少しお話をすることができました。星を観るなら北海道が良いと勧められました。プラネタリウム投影機による春の星空解説の後、いよいよ上映開始です。
いつも静止画として見ている絵が動き出して感激でした。グラフィックは綺麗なのはもちろんですが、迫力のある映像でした。内容については細かく書きませんが、空を駆けるシーンの疾走感が心地よかったです。ただ、星座物語の壮大なストーリーを描くには時間が足りないように感じました。上映時間が決まっているので仕方ないですが、もう少し長く見ていたかったです。
4K(高解像度)版の公開も予定されているようなので、4K対応ドームでぜひ見てみたいです。
[追記]
池袋"満天"リニューアルオープン初日の7月7日にスターリーテイルズ「ハイクオリティ版」を見てきました。テープカットとKAGAYAさんの舞台挨拶の後、上映開始です。今回のリニューアルで映像はもちろんですが、音響も良くなっているのを強く感じました。予告編で使用されている曲が流れるシーンは特に音響改善効果が顕著でした。良い環境でKAGAYAさんの作品を鑑賞できて満足でした。
小惑星探査機「はやぶさ」は、2003年にM-Vロケットで打ち上げられ2005 年に小惑星イトカワに到着。イトカワへの着陸、サンプル採取の試み、その後の地球への帰還の際には様々なトラブルに見舞われましたが、2010年6月になんとか地球に帰還しました。
サンプル収納カプセルを分離後、はやぶさ本体は役目を全うし大気圏に突入して燃え尽きました。カプセルはオーストラリアの砂漠に落下し無事に回収され、調査の結果イトカワ由来と考えられる試料が見つかりました。
全天周映像「はやぶさ HAYABUSA -BACK TO THE EARTH-」では、はやぶさの旅物語を映像を通して感じることができます。私は2回上映を見せていただきました。
また駒場キャンパスにて、はやぶさプロジェクトマネージャの川口先生のご講演を聞くことができました。プロジェクトの立ち上がりから現在までのことを詳しく知ることができました。2時間の講演でしたがあっという間に感じられました。
星空を作ることはもちろんですが、風景や建物と合わせた画像の制作にも取り組んでいきたいです。ただ画像を作るだけではなく、物語の挿し絵に使うようなことができればより良いと思います。また星空の作り方を公開することで、自分以外の方も手軽に星空の画像を作ることができるようになればと考えています。
その他いろいろな宇宙関連のトピックも扱っていこうと思います。まだまだこれからですが、少しずつコンテンツを増やしていきますのでよろしくお願いします!!